今回は、もしこんな表現を日常でサラッと使えたら
「カッコイイ!え、この人かなりの英語上級者??」とネイティブに思われるような表現を紹介していきます。
え~なんか楽しみ!英語初心者でも使えるかな・・・
初心者でも全然大丈夫!!どんどん使ってもっと英語を好きになっちゃおう!
それではさっそく紹介していきます。
ネイティブもうなる表現10選
BURN THE CANDLE AT BOTH ENDS
直訳:ろうそくを両端から燃やす
⇒ 意味:自分自身を過労させる、働きすぎる
<使用例>
Amy: Hey, have you seen Dave lately? He's been working like crazy!
John: Yeah, he's been working late nights on his new project while also taking care of his kids during the day.
Amy: Wow, he's really burning the candle at both ends, isn't he?
エイミー: ねえ、最近デイブを見た?彼、めっちゃ働いてるんだよ!
ジョン: うん、彼は新しいプロジェクトのために夜遅くまで働いて、昼間は子供の世話もしているんだよ。
エイミー:うわー、彼は本当に働き過ぎているね。
なんで「ろうそくを両端から燃やす」のが「働き過ぎ」って意味になるんだろう?
良い質問だね!イメージをつけることは大事だからね。その由来はこれから紹介するよ!
意味の由来
- ろうそくを両端から燃やす ≒ 効率的に光を得ようとする
自分自身を過労させる人 ≒ 限られた時間内に多くのことを成し遂げようと効率的に働こうとする - ろうそくを両端から燃やす ≒ ろうそくは早く燃え尽きる ≒ リソースの無駄遣い
自分自身を過労させる人 ≒ 体力や精神的なエネルギーを無駄に消費する
なるほど~!由来がわかると覚えやすいね!
例えば、日本語で「猫の手も借りたい」と言うのは「とても忙しい」という意味を表現しますよね。
じゃあなんで「猫の手も借りたい」=「とても忙しい」なのか??
それは江戸時代の日本では、猫の手を使っても何も生産できないとされていました。
したがって、「猫の手も借りたい」=「(猫の手が必要なほど)とても忙しい」という意味になったのです。
もし外国の方が「猫の手も借りたいよー・・・」なんて言っていたら
「え!?そんな表現知ってるのすっげ・・・日本語どれだけ勉強したんだろう・・・」ってなりますよね。
こんな感じで英語にもたくさんの面白い表現があります。
それではこれから残りの9個の表現もどんどん紹介していきます!!
BURY THE HATCHET
直訳:斧を埋める
⇒ 争いを終わらせる、和解する
<使用例>
Mary: Tom, we've had negative feelings towards each other for a long time, but I want to put an end to this dispute once and for all.
Tom: You're right, Mary. It's indeed time for us to reconcile and move forward.
Mary: I'm glad you feel that way. The time has come to let go of the past and build a new relationship.
Tom: Absolutely. Let's bury the hatchet here and forge a new path.
メアリー: トム、長い間お互いに嫌な思いをしてきたけれど、もうこの争いに終止符を打ちたいわ。
トム: 確かにそうだね、メアリー。僕たちが和解して前に進む時が来たんだ。
メアリー: そう思ってくれて嬉しいわ。過去を手放し、新しい関係を築く時が来たのよ。
トム: 正にその通りだよ。ここで争いを終わらせて新たな道へ進もう。
仲直りするっていう意味で他に似たような「clear the air」ってあるけど、それとはどう違うの?
お!よく知ってるね!ニュアンスの違いはこんな感じ。
clear the airとの違い
"clear the air" ⇒ 互いの意見や感情を正直に話し合って誤解を解くことで、再び良好な関係を築く
"bury the hatchet" ⇒ 争いや敵対的な関係を終わらせ、和解や和平を求める
うん、なんとなく違いがわかった!
bury the hatchet = 争いを終わらせる、和解する の意味の由来は確かではないものの、以下だと言われています。
意味の由来
アメリカの先住民族であるアメリカン・インディアンの部族間の戦争や敵対関係が終わる際、部族の長や指導者たちは休戦や和解の印として斧を埋めるという儀式を行っていた。
この儀式から、「bury the hatchet」は争いを終わらせることを意味するフレーズとして広まった。
DRAW A BLANK
直訳:空白を引く
⇒ 記憶できない、思い出せない
<使用例>
Sarah: Hey, did you hear about John? He had a big fight with his wife.
Mark: Oh no, what happened?
Sarah: Well, he forgot the date of their wedding anniversary and when his wife asked him, he drew a blank!
Mark: Uh-oh, that's not good. Forgetting such an important date can really cause some trouble!
サラ: ねえ、ジョンのこと聞いた?彼、妻と大喧嘩したんだよ。
マーク: えっ、何があったの?
サラ: まあ、彼が結婚記念日の日付を忘れてしまって、奥さんに聞かれてもまったく思い出せなかったんだよ!
マーク: あ~あ、それはまずいな。そんな重要な日付を忘れると、本当に大変なことになるよ!
おお~なんか日常生活でよくありそうな状況だね(笑)
た、たしかに・・・
意味の由来
"Draw a blank"は、16世紀から使われていて、元々はくじ引きで「無価値なチケットを引く」という意味で使われていた。
「Draw」= くじ引きや抽選で選ぶこと
「blank」= 空白、無価値
そのため、「draw a blank」は何かを思い出そうとしたり、情報を得ようとしたりする際に、何も得られない状況を表現するために使われる。
⇒「思い出せない」という意味合いを持つ
ちなみに”draw a blank"の類義語は以下のようなものが挙げられます。
draw a blankの類義語
- Come up empty - 何も得られない、結果がない
- Hit a mental block - 思考が詰まる、アイデアが浮かばない
- Go blank - 頭が真っ白になる、何も思い浮かばなくなる
- Blank out - 思い出せなくなる、記憶がない
- Fail to recall - 思い出すことができない、記憶が戻らない
DRESSED TO KILL
直訳:殺すための服装をしている
⇒ 派手な服装をしている、人目を惹くような服装をしている
※異性の気を惹こうとしているという意味で、批判的な意味を含むことがある
<使用例>
Sophia : Emma, Are you ready for the date tonight?
Emma: Absolutely! I'll be dressed to kill, ready to sweep him off his feet!
Sophia : That's the spirit! Knock 'em dead!
ソフィア: エマ、あなたは今夜のデートの準備はできてる?
エマ: もちろんよ!派手な服装をして、彼を虜にする準備ができてるわ!
ソフィア: その気持ちよ!頑張って!
"kill"っていう言葉が入ってるからなんか怖い感じがするけど、そうじゃないんだね
うん!例えば日本語でも「楽しすぎて死にそう!」とか言うでしょ?「死」って言葉が入るけど悪い意味じゃないよね
なるほどね!
でも、最初にも書いたとおり批判的な意味が含まれることもあるよ
<批判的な意味で使う場面>
Jessica: Look at him, all dressed to kill for a simple lunch meeting.
John: I know, it's like he's more focused on his appearance than the actual work.
ジェシカ: あの人、ただのランチミーティングなのに派手な格好をしてるわね。
ジョーン: そうだな、実際の仕事よりも外見に集中してるみたいだよ。
意味の由来
確定的な情報ではないが、以下のように言われている
歴史的に、人々は戦いや戦争において派手な服装や装飾をすることで、自身の強さや勇気を示し、また、高い社会的地位や権力を象徴するためにも特別な場において派手な服装が求められました。
そのため、"dressed to kill"という表現は、人々が特別なイベントや社交場において派手で目立つ服装をすることを指し、強い印象を与えるために自分自身を整えるという意味合いを持つようになったのです。
(しかし、現在では攻撃的な意図を連想させるよりも、主にファッションやスタイルに対する意味合いで、印象的で魅力的な外見を指す表現として使われています)
DOWN IN THE DUMPS
直訳:ーーーーーーーー
⇒ 落ち込んでいる
<使用例>
Sarah: What's wrong with Tom? He seems down in the dumps today.
Robert: Oh, he lost a bet last night and now he's sulking about it. Poor guy.
サラ: トムはどうしたの?彼、今日は落ち込んでいるみたいだけど。
ロバート: ああ、昨晩賭けに負けちゃって、そのことで拗ねているんだよ。かわいそうなやつだよ。
down in the dumpsの類義語
- Blue - 憂鬱な、元気がない
- Depressed - 憂鬱な、落ち込んだ
- Downcast - 落ち込んだ、意気消沈した
- Melancholy - 憂鬱な、哀愁を帯びた
- down in the mouth - 顔色が悪い
上の類義語の①Blue(ブルー)って日本語でもよく使うよね!「今日はブルーな日だ」とか!
その通り!ただやっぱりdown in the dumpsとニュアンスは微妙に違うよ
blueとの違い
"blue" ⇒ 一般的な憂鬱な気分や元気のない状態を指す広い意味を持つ。一時的な出来事による気分の低下だけでなく、長期間にわたる憂鬱な状態や内的な感情を表現するためにも使用される。
"down in the dumps" ⇒ 一時的または一時的な出来事によって引き起こされた気分の低下を指す。具体的な原因や出来事によって落ち込んでいる状態を表現する際に使用される。
DO AN ABOUT-FACE
直訳:回れ右をする
⇒ 考え方や行動を急に変える
<使用例>
Ann: Wait, weren't you planning to quit that job? Why are you still working there?
Bob: Yeah, I did an about-face after my boss offered me a promotion and a significant pay raise. It was hard to turn down such an opportunity.
アン: 待って、辞める予定じゃなかったの?なんでまだそこで働いているの?
ボブ: そうなんだけど、上司が昇進と大幅な昇給を提案してきて、そんなチャンスを断るのは難しかったんだよ。だから考えを変えたんだ。
意味の由来
この表現は、軍の命令「About face!(回れに右!)」から派生しています。兵士に反対の方向を向かせる命令という意味から、考え方や行動を急に変えることを表す言葉として使われるようになりました。
でもそもそもなんで”About face”が「回れ右」って意味になるんだろう・・・About face、、、”顔について”??
全然わからないよ~
また良い質問!
“about”には副詞として「反対の方向に」という意味があるんだよ!
そして“face”は動詞的に「向ける」という意味でも使われるんだ
だから”反対の方向に向ける”で「回れ右」として使われていたんだよ
え~!?“about”にそんな意味があるなんて知らなかった・・・びっくりすぎる・・・
確かにこれは英検1級レベルだからちょっと難しいかも!
LET THE CAT OUT OF THE BAG
直訳:鞄から猫を出す
⇒ (うっかり)秘密を明かす
<使用例>
Lisa: Hey, guess what? I heard a rumor about Sarah and Alex!
Susan: Ooh, spill the beans! What's the scoop?
Lisa: Well, apparently they're secretly dating!
Susan: No way! That's juicy! But let's make sure we don't let the cat out of the bag. We don't want to ruin their secret romance.
リサ: ねえ、聞いた?サラとアレックスの噂を聞いたんだよ!
スーザン: オーッ、詳しく教えて!何があったの?
リサ: なんだか彼らが内緒で付き合っているらしいのよ!
スーザン: まさか!それはすごいね!でも、秘密を漏らさないように気をつけましょう。彼らの秘密のロマンスを台無しにしたくないからね。
let the cat out of the bagの類義語
- Spill the beans - 豆をこぼす ⇒(うっかり)秘密を漏らす
- Give away the secret - 秘密を漏らす
- Divulge information - 情報を漏らす
- Let the secret slip - (うっかり)秘密を滑らせる
- Open up Pandora's box - パンドラの箱を開ける(より重大な結果をもたらす意味を含む)
”Spill the beans”って直訳すると「豆をこぼす」だけどこれも同じような意味なんだね!
そう!ただ、”spill the beans”の方が"let the cat out of the bag"よりも口語的でカジュアルな表現かな
意味の由来
これも1つの説ですが、昔、袋の中に子豚を入れて売買していた商人がいました。ただ、子豚の代わりに猫を入れて騙し売りしていた商人もいました。そのため、袋から猫を出してしまうと秘密がばれてしまいます。それが”let the cat out of the bag”が「秘密を明かす」という意味になった由来だとも言われています。
let the cat out of the bagの反義語
keep (something) under one's hat:秘密を守る
※秘密や情報を帽子の下に隠しておき、他人には明かさないようにするというイメージ
例文)I'm planning to propose to Emily next month. It's a secret, so please keep it under your hat.
来月エミリーにプロポーズする予定なんだ。秘密だから、口外しないでね。
MAKE A LONG STORY SHORT
直訳:長い話を短くする
⇒ 要するに・手短に言えば
<使用例>
Charles: So, what happened during your vacation?
Thomas: Well, make a long story short, I decided to try skydiving, but I chickened out at the last minute and ended up enjoying a relaxing day at the beach instead.
チャールズ: それで、バカンスの間に何があったの?
トーマス: まあ、要するに言えば、最後の瞬間でビビってスカイダイビングをやめて、代わりにビーチでのんびり過ごしたんだよ。
これは直訳から想像しやすいね
そうだね!
これは口語的な表現で、カジュアルな場面や非公式な会話でよく使われるよ
※意味の由来は省略します
make a long story shortの類義語
- To sum it up - 要約すると/要するに
- In a nutshell - 要するに/要点を言えば
- To cut to the chase - 要点に入ると/本題に入ると
- To get to the point - 要点に触れると/本題に入ると
※"Make a long story short"は、元々の話が長い場合に要点を簡潔にまとめるために使用される。
他の表現は、要点や本質的な情報を強調するために使われることがより一般的。
MAKE (SOMETHING) FROM SCRATCH
直訳:ーーーーーーーー
⇒ 一から作る、最初から作る
<使用例>
John: The kids want to have a homemade pizza night. Should we order takeout?
Emily: No way! Let's make the pizza from scratch. We'll make the dough, chop all the fresh toppings, and have fun assembling our own creations.
John: That's going to be a memorable family activity. I can't wait to see everyone's creative pizza masterpieces!
ジョン: 子供たちは家で手作りピザを食べたがってるけど、出前を頼む?
エミリー: とんでもないわ!ピザは一から作りましょう。生地を作って、新鮮なトッピングを切って、自分たちで楽しく作り上げましょう。
ジョン: それは、家族の思い出になるね。みんなが作ったピザを見るのが楽しみだ!
意味の由来
競技でスタート地点を決めるためにスタート線(acratch line)を引くことから、from scratchで「最初から」の意味になったとされている。
なので、”start from scratch”で「ゼロから始める」という言い方もあります。
FROM SCRATCHの類義語
- From the ground up - 最初の段階から
- From square one - 最初のスタート地点から
※”From the ground up”は建物の建設やビジネスなどのプロジェクトに使われることが多い
※”From square one”はスタート地点や初めの段階を強調する際に使われる
ってことは、さっきのピザの会話文でLet's make the pizza from the ground up. っていうのはおかしい?
そうだね、それは言わないかな。
upは「完全に」っていう意味が含まれるんだ
だから、この場合「ピザを完全に作り上げる」っていうニュアンスになって大げさすぎるというか・・・
なるほど!じゃあmake the pizza from the square oneはどう?
それもしっくりこないなあ・・・
from the square oneって「一から出直す」っていうイメージなんだよね
だからそれだと、「一からピザを作り直したい」みたいなニュアンスに感じるよ!
例えば勝負に負けたときに、”I want to start over from square one.”で「また一から出直したい」っていう感じで使ったりするかな
SIT TIGHT
直訳:しっかりと座る
⇒ じっと我慢する、じっと待つ
<使用例>
Tom: I'm so nervous about the job interview tomorrow. What if I mess up?
Ann: Just take a deep breath and sit tight. You've prepared well, and you'll do great. Trust yourself.
トム: 明日の面接、緊張してるな。失敗したらどうしよう。
アン: 深呼吸して、じっと我慢して。準備はしっかりしてるし、きっと大丈夫だよ。自信を持って。
sit tightの類義語
- Stay put - じっとしている
- Hold on - 我慢する、待つ
- Wait patiently - 辛抱強く待つ
- Remain in place - 場所にとどまる
- Stay still - 動かない
- Stay patient - 忍耐強く待つ
※意味の由来は省略します
「sit」だけど必ずしも本当に座って待つ仕草を表すわけではないんだね
そうだね!「次に何か起きるまで行動したり考えを変えたりしないで辛抱強く待つ」って
いうイメージを持つといいよ!
おわり
今回は「ネイティブもうなる表現」を10個紹介しました!
個人的に本当にいいなと思った表現です。
是非、英会話で使ってみてくださいね。
なんだか普通の英語の勉強よりもすごい楽しかった!笑
その気持ちはものすごくわかる・・・(笑)