英検1級ライティング対策、なにからやればいいかわからなくて困ってる・・・という方に教えます。
ライティング問題の配点は一次試験の1/3を占めるのでしっかり対策が必要です。
ちなみにぼくの合格時のライティングの点数は83%でした。
正直めっちゃ高い!という点数ではありません。
ただ、合格ラインは約7割、ライティング対策にそんなに時間を掛けていないことを考えれば十分な点数だと思ってます。
また、ライティングの点数を上げるには今回紹介するような方法であらかじめ準備しておくことはもちろん大事なのですが
単語を暗記し英雑誌を読むなどの日々の英語学習を怠らないことが前提です。
Step1:他人の満点解答を見つける
他人の満点解答を盗んで参考にするのが一番手っ取り早いです。
なぜ満点解答を参考にするのかというと、まず、目標は満点を取ることに設定すべきだからです。
最初から8割を目指すと6割7割になってしまうので、最初から満点を目指すことが大事。
満点を目指してやっと8割ぐらい取れるので。゚(゚´Д`゚)゚。
ぼくは他人の満点解答は英語系YouTuberやtwitterから探しました。
英検1級過去問の公式解答でもいいのですが、ぼくは公式解答を見て、
「こんなの書けないだろw」と思ったのでほぼ参考にしませんでした。
過去問の解答を参考にできなかった理由
- 使われている単語が実際に書くには難しい
- 賛成または反対の3つの理由が思い浮かばないようなもの
- 論理性があまりにも綺麗すぎて再現できない
ぼくが実際に参考にした英語系Youtuberは「英語ファイル」(一ノ瀬安さん)という方です。
おそらく英検1級を目指す方なら多くの方が知っているかと思います。
ぼくは英語ファイルの満点解答を見て英文が綺麗すぎて度肝を抜かれました(笑)
Step2:満点解答を分析する(重要)
ここの分析の時間は大切です。
「ちょっとみて、あーはいはい、そうなのね」
ではなくて、ぼくは結構時間をとってしっかり分析しました。
英検1級のライティングの評価基準は以下4点で、各項目8点満点の合計32点満点です。
これがCSEスコアに換算されます(850点満点)。
内容 | 課題で求められている内容が含まれているかどうか |
構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるかどうか |
語彙 | 課題に相応しい語彙を正しく使えているかどうか |
文法 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているかどうか |
ぼくが満点解答を分析してわかったことを以上の4つの観点に分類して書いていきます。
内容
- まずは落ち着いて問題文を読み、与えられたトピックを正しく理解する
- トピックに対して客観的に見て根拠のある理由を3つ述べる
- 必ず200~240語(指定された語数)以内で書く=書きすぎない
構成
- 構成は、イントロ・ボディ1(理由1つ目)・ボディ2(理由2つ目)・ボディ3(理由3つ目)・Conclusion
- パッセージ全体でのつながり、論理性を意識する →テクニック①
- 名詞構文・分詞構文を使って引き締まった簡潔な、洗練された文章を書く →テクニック②
- 具体例を入れる →テクニック③
テクニックの説明:構成
- パッセージ全体でのつながり、論理性を意識する
ex) eventually,also,finally,in couclusion,althoughなど - 名詞構文・分詞構文を使って引き締まった簡潔な、洗練された文章を書く
ex) ・his is willing to pay close attention to her
→ his willingness to pay close attention to her
・he had devastated the country and the whole world became more and more disconnected
→ he had devastated the country, leading to the whole world becoming more and more disconnected - 具体例を入れる
ex) Topic : Globalization is a positive force in today's world.
この議題に対してdisagreeの場合、
As a negative consequence, diseases may spread rapidly, and the coronavirus pandemic is a case in point.
コロナウイルスが広がったという具体例をあげると説得力が増す
文法
- 文法のミスがないように見直す
- 多様な文法事項を使う →テクニック①
- 名詞構文・分詞構文を使ってまとまりよく書く
- 課題文中のキーワード以外はできるだけ言い換えて使う=同じ語を何度も使わない →テクニック②
テクニックの説明:文法
- 多様な文法事項を使う
ex) 分詞構文、仮定法、要素の移動、関係代名詞非制限用法、関係副詞、動名詞、無生物主語構文、名詞構文など - 課題文中のキーワード以外はできるだけ言い換えて使う
ex) multinational corporations ≒ large corporations ≒ wealthy corporations
語彙
- コロケーション(自然な言葉の組み合わせ)の多様 →テクニック①
- スペルミスの確認
テクニックの説明:語彙
- コロケーション(自然な言葉の組み合わせ)の多様
ex) ・a negative result よりも a negative consequence の方が自然
・bad consequences よりも dire consequences の方が自然
どの単語とどの単語がセットになっているかを意識しながらたくさんの英文を読むと自然と分かるようになる
Step3:分析を元にテンプレを作成する
Step2での分析を元に、議題が変わっても使えるテンプレを作成します。
このテンプレを使用すれば試験場で考えるのは議題に対しての理由3つだけでよいです。
ぼくがテンプレを作成するのに意識したことは以下です。
- どの議題でも使える
- 当てはめるだけで論理的な文章が書ける
そして、本番はこの型を暗記してのぞみます。
もし参考にしたいという方がいらっしゃれば、ぼくが実際に自分で作成して試験で使用したテンプレを有料ですが販売します!
空欄部分に当てはめるべき文章は日本語で補足してあります。
購入後は実際に試験で使用していただいてもいいですし、自分でテンプレを作るための参考材料にしていただいてもいいですし、どうぞご自由にお使いください。
Step4:英作文問題完全制覇をとにかく読み込む
ジャパンタイムズが出版している英作文問題完全制覇は個人的にめちゃくちゃ優秀で素晴らしい本です。
この本はライティング対策には是非、みなさんに手に取って欲しい1冊です。
この本には30の議題とそれに対する賛成・反対の意見が英語と日本語の両方で載っています。
正直英検1級のライティングの議題は結構難しいので、本番で賛成か反対の3つの理由を考えるのはかなり大変です。
過去に出題された議題は例えば
- 世界的な人口過剰は人類の未来への深刻な脅威だ
- ほかのアジア諸国との関係改善が日本政府にとって優先事項であるべきだ
- 再生可能エネルギー源は化石燃料に取って代わり得るか(Yes or No)
こんな議題に対して試験場で3つの意見を一から考えていては時間が足りないですよね。
ですので、英作文問題完全制覇を読み込むことによって様々な議題に対する賛成・反対の意見をインプットします。
また、英作文問題完全制覇の英文は非常に論理的で、洗練された素晴らしい表現がたくさん使用されているところもぼくは感動しました。
こういった表現もノートなどに書き出し、試験本番で使えるようにまとめておきましょう。
実際ぼくはこの本をめちゃくちゃ読み込んだおかげで、本番ではトピックに対しての3つの意見を即座に思い浮かべることができました。
本番の試験と全く同じトピックがこの本に載っていたわけではないのですが似たようなトピックが載っていたからです。
この本がぼくのライティングの点数を上げてくれたといえる素晴らしい本です。
Step5 :過去問を解いてみる
ここまでくればようやく、先ほどのテンプレを使って過去問を解いてみます。
ここで、3つの理由が思い浮かばなければ修行不足なので一旦Step4に戻りましょう。
また、ここで自分が書いた英作文がどのくらいの点数を取れるのか知りたい!という方も多いのではないでしょうか?
そんな方には「英語添削 アイディー」アプリがオススメです。
料金体系はさまざまありますので是非一度検討してみてください☆
最後に
英検1級ライティング対策まとめ
- 他人の満点解答を見つける
- 満点解答を分析する(重要)
- 分析を元にテンプレを作成する
- 英作文問題完全制覇をとにかく読み込む
- 過去問を解いてみる
今回は英検1級ライティング対策をStep1から順序立てて紹介しました。
ぼくはこの方法でライティングの点数を83%取れたので非常に満足しています。
ただ、冒頭にも書きましたが、あくまでも普段の英語学習を怠らず継続することを前提としてくださいね☆
読んでくださってありがとうございました!