2020年10月14日にAppleからiphoen12シリーズが発表されました。
その中でも小型でコンパクトなiphoneとして注目を浴びているiphone12mini。
今年の4月に発売され、人気を集めている小型のiphoneSE(第2世代)とはどう違うのでしょうか。
iphone12miniとiphonSE2を比較してみました!
iphone12mini と iphoneSE(第2世代) スペック比較表
iphone12mini | iphoneSE2 | |
ディスプレイサイズ |
大きい (5.4インチ) |
小さい (4.7インチ) |
本体サイズ・重量 |
小さい・軽い |
大きい・重い |
カラーバリエーション |
ブラック |
ブラック ホワイト レッド |
画面方式 | より綺麗 (有機ELディスプレイ) |
ー (液晶ディスプレイ) |
価格 | 64GB 82,280円 128GB 87,780円 256GB 99,880円 |
64GB 49,280円 128GB 54,780円 256GB 66,880円 |
チップ | A14 Bionicチップ |
A13 Bionicチップ |
MagSafe対応 | あり | なし |
5G対応 | あり | なし |
Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 | できる | できない |
光学ズーム | できる | できない |
超広角対応 | あり | なし |
アウトカメラでのナイトモード | できる | できない |
インカメラでのナイトモード | できる | できない |
認証方法 | 顔認証 | 指紋認証 |
バッテリー持ち | ビデオ再生:最大15時間 | ビデオ再生:最大13時間 |
耐傷性 | 4倍強い(セラミックシールド) | ー |
では、これらの違いについて見ていきます。
ディスプレイ・本体サイズ・重量
ディスプレイサイズはiphone12miniの方がiphoneSE2より大きいですが、本体サイズはiphone12miniの方が小さく、軽いです。
片手操作はより小さいiphone12miniの方がしやすいですね。
また、iphone12miniは133g、iphoneSE2は148gとiphone12miniの方が15gも軽量化されているので、長時間の操作でもiphone12miniの方が疲れにくいでしょう。
15gというと、1円玉1枚が1gなので1円玉が15枚分になります。
- iphone12mini
- iphoneSE2
ホームボタンが欲しい!という方以外はより小さくて軽いけれども、ディスプレイは大きいというiphone12miniの方が魅力的ですね。
カラーバリエーション
- iphone12mini
iphone12 mini
- ブラック
- ホワイト
- レッド
- グリーン
- ブルー
- iphoneSE2
iphoneSE2
- ブラック
- ホワイト
- レッド
iphone12miniは5色展開、iphoneSE2は3色展開です。
iphone12miniはグリーン・ブルーも選べます。
ただ、このブルーが公式画像の色と違う!と中国で話題になっていますが、光の当たり具合や撮影方法でだいぶ色は違って見えるようです。
ツイッターでiphone12 ブルーと検索すると、「そこまで明るい色じゃない」「かっこいい」と言う方も多く見られるので、ブルーが欲しいけど心配という方は実際に実物を見てから購入した方がよいのかもしれませんね。
有機ELディスプレイと液晶ディスプレイ
iphone12miniは有機ELディスプレイでiphoneSE2は液晶ディスプレイです。
有機ELディスプレイは液晶ディスプレイに比べて「薄く、発色が鮮やか」です。
さらに、それだけではなく、有機ELディスプレイは液晶ディスプレイよりも「画面の応答速度が速くなる」というメリットがあります。
応答速度が良いと、画面の残像感が消えて、スマホをよりサクサクと使えるようになります。
iphoneSE2の方が価格が安い
iphoneSE2はiphone史上最安の価格です。
64GB | 128GB | 256GB | |
iphoneSE2 | 49,280円 | 54,780円 | 66,880円 |
iphone12mini | 82,280円 | 87,780円 | 99,880円 |
iphoneSE2はiphone12miniの6割から7割の価格で購入することができます。
高性能ながら価格が抑えられているiphoneSE2はコスパ最強と言えます。
5G対応
iphone12シリーズはiphoneシリーズで初の5G対応をしたことで話題になりました。
ただ、現状5Gが使用できる場所は日本ではかなり限られているので、5G対応のスマホを持っていても宝の持ち腐れだという意見があります。
それに対し、日本における本格的な5Gサービスは2024年以降だと言われつつも、日本の通信各社が5G回線の急ピッチ整備を公約していることから、それを見越して5G対応のスマホを持つのもアリだという意見もあります。
今すぐ、5Gが楽しめる!と思ってiphone12miniを購入してしまうと少し期待外れになってしまうかもしれません。
iphone12シリーズの5Gについてもう少し詳しく知りたいという方は是非こちらをご覧ください。
性能処理の違い
iphoneSE2はiphone11シリーズと同じA13 Bionicチップ、iphone12miniはさらに1世代新しい「A14 Bionic」チップを搭載しています。
Appleによると、総トランジスタ数が85億個のA13 Bionicに対しA14 Bionicチップの総トランジスタ数は118億個であり、CPUコアは40%高速化、GPUコアは30%高速化されているそうです。
CPUとGPUの違いですが、CPUはコンピューター全体の計算処理、GPUは3Dグラフィックスなどの画像描写に必要な計算処理を担います。
例えば、簡単に3Dゲームを例にしてみます。
3Dゲームでは、精細な映像が、流れるようにスマホ画面上に映し出されます。この処理には膨大な計算が必要となりますが、これを担当するのがGPUです。ただし、当然のことながら映像を映し出すだけでは3Dゲームは成り立ちませんよね。ゲームのデータをどこからか読み出したり、私たちユーザーがキーボードから入力したものをプログラムに従って処理することなど、さまざまな処理が必要となります。
これら映像の描写以外を担当するのがCPUであり、映像描写の部分はGPUが担っているのです。
ただ、iphoneSE2に搭載されているA13 Bionicチップでも十分性能が高いため、ここまでくるとインターネット検索やSNSでの動作速度の差はほぼ感じなく、3Dゲームなどの高負荷のかかるゲームをプレイしたときに動作速度の差を感じる程度でしょう。
さらに、iphone12miniの「A14 Bionic」チップはCPU・GPUだけでなく、ニューラルエンジン(チップ内で機械学習の処理に特化した部分)のコア数がiphoneSE2のA13 Bionicチップの8コアから16コアへと倍増しています。
これにより、顔認証でロックを解除をする「FaceID」や、カメラで読み取った人の表情をアニメーション化された絵文字に変換したりする「ニューラルエンジン」においての処理速度がUPします。
また、それだけではなく「A14 Bionic」チップは省エネ・待機時消費電力を抑えられることができるため、バッテリー持ちが良くなるという利点もあります。
バッテリー持ちについては次で解説します。
バッテリー持ち・MagSafe充電による高速充電
上記で記述したようにiPhone12シリーズに搭載されたA14 Bionicチップの省電力性能が、A13 Bionicよりもさらに進化しているため、iphone12miniの方が電池持ちが良くなっています。
iphone12mini | iphoneSE2 | |
電池容量 | 2,227mAh | 1,821mAh |
ビデオ再生 | 最大15時間 | 最大13時間 |
ストリーミング再生 | 最大10時間 | 最大8時間 |
オーディオ再生 | 最大50時間 | 最大40時間 |
高速充電 | 30分で最大50%の充電が可能 | |
ワイヤレス充電 | 7.5W | 7.5W |
MagSafe充電 | 15W | ー |
さらにiphone12miniは新しいワイヤレス充電「MagSafe充電」に対応しています。
iphone12miniの背面にはマグネット機構が搭載されており、そこにAppleが新たに開発した磁石付きのワイヤレス充電器である「MagSafe充電器」をくっつけることで、従来の7.5Wの倍の15Wでの充電ができるようになり、高速での充電が可能となりました。
iphone12mini のDolby Vision対応
Dolby VisionはHDR動画の規格の1つです。
「HDR機能」は、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で「iPhone 4 以降・iOS 4.1以降」であればすべての端末で使える撮影機能です。
例えば、屋内撮影で部屋の様子が分かるように撮影すると、窓の外が白く飛んで見えなくなったり、外の景色に露出を合わせると今度は部屋の中が暗くなりすぎてしまいます。
そのようなとできも屋内・外の景色両方を綺麗に撮影してくれるのが「HDR機能」です。「HDR機能」は明暗差の大きい風景を撮影する際に役立ちます。
iphone12miniは「Dolby Vision」に対応したHDR動画の撮影が可能なので、端的にいうと明暗差の大きい場所での動画を今までよりも、より綺麗に精細に動画を撮影できます。
光学ズーム・超広角対応・ナイトモード
iphone12miniは光学ズーム・超広角に対応しています。
例えば、遠くのものを映すとき、または近くものを拡大して写す場合、普通は画像が粗くなってしまいますよね。
ただ光学ズームができるカメラではその場合も綺麗に撮ることができます。
また、超広角対応とは、文字通り、より広い角度を撮影することができる機能です。超広角で撮影する場合は、焦点距離の短いレンズを使用する必要があります。
ですので、iphoe12miniはカメラのレンズが2つあり、超広角対応の場合は焦点距離の短い方のレンズを使っています。
また、iphone12miniはインカメラ・アウトカメラ両方で夜間撮影でもくっきり写せるようになるナイトモードに対応しています。
iphonSE2はインカメラ・アウトカメラどちらにもナイトモードは非搭載です。
光学ズーム・超広角対応・ナイトモードを兼ね備えているiphone12miniはiphonSE2よりカメラ性能は格段に良いと言えます。
ただ、iphoneSE2のカメラ性能も普段使いには十分なスペックです。
顔認証と指紋認証
認証方法ですが、iphoneSE2はiphone8が発売されて以来の久しぶりの指紋認証復活となりました。
iphone12miniは顔認証です。
実際わたしの友人はiphoneSE2を使っているのですが、1番の決め手を聞いたところ「指紋認証ができるから」と言っていました。
その次の決め手に、小型で持ちやすくコスパもいい、ということだったそうで、iphone12シリーズの発売が発表されたときも指紋認証の復活がならず残念がるネットユーザーが多くいました。
新型コロナウイルスが蔓延し、マスク装着が当たり前になっているのもあり、顔認証よりも指紋認証の方を求めるユーザーが多いのかもしれませんね。
iphone12miniの方が耐傷性が強い
iphone12miniの画面側のガラスに採用された新技術『セラミックシールド』は、ガラスの傷や衝撃に対する耐久性を高めるものです。
iphone12シリーズは「iPhone11シリーズに比べて、落下に対する耐久性が4倍」と言われています。
iphoneは画面がバキバキに割れてしまうことが多いので、画面割れに強いことは大きなメリットです。
iphone12miniとiphoneSE2の比較まとめ
iphoneSE2のメリット
- 小型で持ちやすい
- ホームボタンがある
- 指紋認証ができる
- iphone11シリーズのチップと同じもので性能が抜群なのに価格が安くコスパが最強
- カメラ性能はiphone12miniには劣るが普段使いには十分
iphone12miniのメリット
- iphoneSE2よりももっと小型で軽い、でもディスプレイサイズは大きい
- ディスプレイが有機ELのためiphoneSE2に比べて発色が鮮やか、応答速度も速くなる
- 顔認証ができる
- 利用できるシーンはまだ少ないが5G対応している
- チップはiphoneSE2よりも1世代新しく、性能がさらに向上
- バッテリー持ちがiphoneSE2よりも若干よく、MagSafe充電により高速充電が可能
- カメラ性能がiphoneSE2よりも格段に良い
- 耐傷性がiphoneSE2の4倍以上で落としても画面が割れにくい
いかがでしたでしょうか。
iphoneSE2は新型iphone12miniよりももちろんワンランク下になりますが、それでも十分なスペックを兼ねそなえています。
ただ、iphone12miniはiphoneSE2よりもさらに軽量化されておりディスプレイサイズは大きく、性能はハイスペックです。
どちらが良いか迷っている方は是非よく検討してみてくださいね。